河北省疾病予防管理センターからの呼びかけ

昨日、河北省疾病予防センターが『全省人民への呼びかけ――千万人の努力を無駄にしないように――』と発表した。以下はその全文である。

すべての河北省人民、省外からいらした親愛なる友人の皆様へ

２０２０年に入ってから、私たちは新型コロナウイルス肺炎のただならぬ恐ろしさを思い知らされました。猛威を振るう肺炎の影響で、私たちは思うように家族団らんして新春を祝うことができませんでした。

中国共産党と政府の強固なる指導の下で、各レベルの地方政府による有力な対策によって、全国の医療関係者による懸命な治療と全国人民の共同な努力を通じて、２月１７日時点で、湖北省以外の３０の省、自治区、直轄市と新疆生産建設兵団においては、感染確認された増加人数は１４日連続減少となっています。治癒・退院した人数は６日連続で千人を上回っています。新型肺炎拡大を阻止する措置が効果的で、各地の企業が生産操業を続々と再開するのを見て、一部の人が警戒を緩め、油断し始めました。彼らは外出、近所付き合い、会合や会食を計画し、それらを実行に移した人さえ現れました。

ここでみなさんに重ねて注意を喚起します：新型コロナウイルス肺炎への対策は一時的に功を奏しているとは言え、これまで払った代償も想像を絶するほど甚大なものです。１月２３日の１０時に武漢市が市全域から外部に繋ぐルートを遮断されてから、全国３１の省、直轄市、自治区は公衆衛生上の近況事態への対応メカニズム１級を次々と発動し、すべての人の生活に甚大な影響をもたらしました。新型肺炎と直接戦う医療機関、新型肺炎への対策のためにフル稼働する工場や企業、ライフラインを確保するためのサービス・インフラ業界が止まらずに稼働している以外は、まるですべてが停滞したようです：旧正月の休暇が延長され、営業と生産の再開が先送りされ、学校の再開も遅くなる一方です。

皆さんに冷静に現状を見てほしい：全国範囲での新型コロナウイルス肺炎に関する状況は依然として厳しいままです。毎日のように感染者が確認され、それぞれの感染者の周りにどのぐらいの濃厚接触者がいることでしょう。その濃厚接触者たちは新たに感染者になるかどうかは、１４日間の隔離期間を経てから始めて判明できます。大勢の人々が職場に復帰するにつれて、新型肺炎への対策も大事な局面に入っています。わたしたちにはすこしの油断と気の緩みも許されません！！

近ごろ、一部の省や都市では、密集することによって新たに感染者が確認された事例が頻発しています。これは皆さんにとって、新たな警鐘になるはずです。新型肺炎の蔓延は、まだまだ油断できるような状況にはなっていません。ぐれぐれも一時の愉しみのために、多くの人が払った努力を、無駄に帰するようなことのないように行動してください。鍾南山国家工程院院士は「あなたは少しだけなら出かけても大丈夫と思うなら、誰彼もまた少しだけなら大丈夫と思う。翌日にはみんな一斉に町に出たら、新型肺炎との戦いはそれで長引くことになる。現場では医療関係者は命がけで戦ってくれているのに、あなたたちはただ退屈しているという理由だけで外に出ようとする。皆は皆でそんなに勝手をしたら、いままでの努力は全部無駄になる可能性は十分にある。この難局を迅速に脱出するために、医療関係者の力だけでは不十分だ。わたちたち一人ひとりに掛かっている。誰も家から出さえしなければ、この流行の勢いを弱まらせ、最終的に収束させることができる」と語った。

この特殊な時期に、生活の退屈さや、家に閉じこもる窮屈さ、仕事に行けなくて給料が出ないことや、店舗が開けず損失を被ることなどで恨み言ばかり並べずに、湖北省武漢市でウイルスに侵された人々を思い出してください。彼らが生活している道路の封鎖、村の封鎖、都市全体の封鎖の厳しさは、きっと私たちの想像以上です。近所付き合いを控えろに言っても、皆で集まるなと言っても、あくまでも一時的な措置で、永遠に出かけられないということにはなりません。したがって私たちは日々よくなっていく状況を大事にし、たくさんを望まずに、できるだけの自制をし、仕事上、生活上必須な出かけ以外は控え、会合、会食などを絶対に避けてください。すでに仕事に復帰している場合は、かならずそれぞれの規定を順守し、自己防御策を徹底させてください。自分の健康を粗末にせず、多くの人々の努力を無駄にしないように、新型肺炎との戦いの最終勝利まで辛抱強くしていてください！

どうか暖かな春が到来し、花が華やかに咲くまで心静かに待ってください。その時になってから、花の爛漫と咲き乱れる町に出て、世間に安寧が戻ってきたことや、お互いの無事を、笑顔で語り合いましょう。